高齢者の施設の説明11.サービス付き高齢者向け住宅32.(入居の準備に必要な手続き・必要なもの)について説明させて頂きます。
高齢者施設についてというページで各高齢者住宅・施設の説明をしていますが、説明不足の点もありますので、ひとつひとつ詳細を説明したいと思います。
※高齢者施設・住宅
高齢者施設・住宅というと、多くの方が特別養護老人ホームと、有料老人ホームを思い浮かべると思います。しかし実際には、下記の表の通り多くの種類があります。今回はその中でもご存じない方も多いと思います『サービス付き高齢者向け住宅32.(入居の準備に必要な手続き・必要なもの)』について詳しく説明します。
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ※⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ||
⑧シルバーハウジング | ||
サービス付き高齢者向け住宅32.(入居の準備に必要な手続き・必要なもの)について説明させて頂きます。
※概要
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居する際に必要な手続きと必要なものについてまとてみました。
<入居前後に必要な手続き>
入居の契約をしたら、入居日に合わせて入居の準備をすることになります。早めに取り掛かりたいのが、行政関連の手続きです。変更や届出が必要なものは人によって異なりますが、主に以下の表のものがあげられると思います。入居するサ高住の所在地の市区町村役場へ出向いたり、いろいろ書類を提出したりする必要もあり、思った以上に時間がかかることもありますので、ご留意ください。
※入居前後に必要な手続き例
住所変更手続き | 引越し前と転居先のの所在地の市区町村役場に、それぞれ転居届・転入届を提出します。同一市区町村内の場合は、転居届を届け出ます。 |
国民健康保険・医療保険 | 転居先のの所在地の市区町村役場で手続きを行ないます。 |
介護保険 | 要支援・要介護認定を受けている人は、引っ越し前の市区町村役場で受給資格証明書を発行してもらい、転居先の所在地の市区町村役場に提出する。 |
年金 | 市区町村役場に備え付けの住所・支払期間変更届を年金事務所か年金相談センターに提出または郵送します。 |
郵便物の転送 | 郵便局の窓口に備え付けの転送届に必要事項を記入し、ポストに投函します。 |
電気・ガス・水道・電話等 | 電話やインターネットで停止や移転の手続きを行ないます。 |
<入居時に必要なもの>
手続きと並行して、入居者の荷物をまとめなくてはなりません。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は何を持ち込む必要があるのかしっかり把握しておく必要があります。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、マンションと同じで、すべて入居者で必要なものを揃える必要があります。ただし一般のマンションとの違いとして、物件によってはいくつか持込が禁止されているモノあります。
また、居室はそれほど広くないことが多いので、何を持っていくかの選別や家財の処分の必要もあります。
※必要なもの
・カーテン
・ベッド
・テレビ
・タンス
・冷蔵庫
・洗濯機等
洗濯機は、部屋に置く場所がない場合は共用のものを使うことになります。
※持ち込みが制限される可能性があるもの
・刃物
・ライター
・石油ストーブ
・仏壇
・大型金庫等
キッチンが部屋にない場合に、刃物の持ち込みを禁止しているところもあります。利用する場合は、管理人に借りるなどの対応が取られます。
サービス付き高齢者向け住宅⑲(お酒とタバコ)参照。
※レンタル可能なもの
・介護ベッド
・車椅子
・歩行補助のつえ等
高齢者の車椅子や介護用ベッドは原則要介護2以上から介護保険を使った1割の自己負担で借りることができます。
福祉用具レンタルについては、介護保険のしくみ(居宅サービス⑩福祉用具貸与)を参照。