高齢者の施設の説明11.サービス付き高齢者向け住宅23.(サ高住の運営会社の業種について)とは
高齢者の施設の説明11.サービス付き高齢者向け住宅23.(サ高住の運営会社の業種について)について説明させて頂きます。
高齢者施設についてというページで各高齢者住宅・施設の説明をしていますが、説明不足の点もありますので、ひとつひとつ詳細を説明したいと思います。
※高齢者施設・住宅
高齢者施設・住宅というと、多くの方が特別養護老人ホームと、有料老人ホームを思い浮かべると思います。しかし実際には、下記の表の通り多くの種類があります。今回はその中でもご存じない方も多いと思います『サービス付き高齢者向け住宅23.(サ高住の運営会社の業種について)』について説明させて頂きます。』について詳しく説明します。
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ※⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ||
⑧シルバーハウジング | ||
サービス付き高齢者向け住宅23.(サ高住の運営会社の業種について)について説明させて頂きます。
※概要
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、様々な業種の会社が運営しています。運営会社の業種ごとに特色を説明しています。
<はじめに>
<良いサ高住・有料老人ホームの見分け方>
本題の前にひとつ、高齢者住宅や施設の判断基準を紹介します。
高齢者住宅のご相談を受ける際に、
「良いサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や有料老人ホームは、どのように見分けますか?」
「運営している会社の経営者の理念や方針から判断します」
細かいサービスなどはもちろんチェックしますが、まず大前提として、経営者がどういった理念や方針のもと運営しているかにより、サービスの質や設備の傾向が異なります。
ですので、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や有料老人ホームについては、運営会社のHPを見たり経営者の方に直接お会いして、どういった理念や方針で運営されているのかを把握し、その後、実際に見学して、設備面やサービス面、また施設長さんの人柄などを確認するようにしています。
サ高住にはそれぞれの特徴があり、良い悪いと一概に評価することはできませんが、ご入居予定の方それぞれが有する条件に適合したサ高住が良いサ高住だと言えるでしょう。
その判断のための一助として、運営している会社の業種ごとの傾向を知っておくことは有用であると思います。
<様々な業種の参入>
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、様々な業種が続々と参入しています。
最近ですと、電機大手のパナソニック(日経新聞の2013年2月17日)や鉄道会社の小田急電鉄(日経新聞の2013年5月1日)がサービス付き高齢者向け住宅事業に参入という新聞記事を目にした方も多いかと思います。
その他にも、不動産会社、建設会社、医療法人、コンサルティング会社、スーパーなど、バラエティに富んだ多くの業種がそれぞれ持ち味をだした戦略をとって参入しています。
下記のグラフを参照ください。2014年3月のデータですが、業種別のデータです。
介護業者と医療系業者の割合が80.8%と大きいですが、不動産業・建設業等の他の業種からの参入も見られます。また2014年に入ってからも上記のニュースのように続々と他業種からの参入が相次いでいます。
<業種別特徴>
業種別割合のグラフで主な割合を占める介護系、医療系、不動産・建設系について、それぞれのサ高住の特徴を簡単にご紹介します。
一般的な事業主体別の特徴であり、すべての物件に当てはまるわけではないのでご留意ください。
※介護系
当然のことながら、高齢者の介護サービスが充実しており、介護の質が安定しています。
自立した生活というよりも介護に重点を置いていることが多いため、部屋が18㎡など基準の最低限の広さにしているところが多いです。
※医療系
高齢者の医療サービスが充実しており、様々な医療行為に対応が可能となる可能性があります。
看取りまで可能となる場合もあります。
医療法人のグループ全体でバックアップ体制が整っていることもあり、安心感は非常に強いです。
※不動産・建設系
建物の細部にこだわり、賃貸住宅らしさが残る作りが多いです。
部屋の作りも広くとっている所が多く、お元気なシニアの方に適した作りが多いです。
<まとめ>
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、運営主体が違うだけで、設備環境やサービスが大きく異なります。
運営主体別の特徴をしっかり理解しておきましょう。
また、
特に他業種からの参入については、冒頭であげました経営者の理念や参入の経緯などを確認することで、良し悪しの判断基準になるかと思います。
そういった点も念頭に置いて、後悔のない選択をいたしましょう。