高齢者の地域密着サービス3.認知症対応型通所介護とは
高齢者の地域密着サービス3.認知症対応型通所介護の概要
介護サービスの種類のうち、地域密着サービスのの定期巡回・随時対応型訪問介護看護について解説させて頂きます。
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護 | ①介護老人福祉施設(特養) |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設 |
③訪問看護 | ※③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設 |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護 | 居宅介護支援 |
⑤居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護 | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護 | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護 |
<認知症対応型通所介護とは>
※概要※
認知症対応型通所介護とは、認知症の人に利用を限定した通所介護です。一般の通所介護でも認知症の人の対応は可能です。しかし、高齢者のご本人が施設になじめないということもありえます。認知症型通所介護施設では、一人ひとりに合わせてきめ細かいケアが可能となります。
※種類
認知症対応型通所介護 を提供する施設は以下の3つのタイプにわけられ、それぞれ利用料金は異なります。
・単独型 →民家などを利用した専用のもの
・併設型 →特別養護老人ホームなどに併設されたもの
・共用型 →グループホームなどの共用部分を利用するもの
※特徴
①認知症の方に限定
②通所サービスより料金は高いが、きめ細かい対応が可能
③定員は12名以下(共用型は3名以下)
④人員には認知症ケアの経験者
⑤要支援から利用可能
<認知症対応型通所介護の1日の流れ>
1日の利用の流れの例です。
①自宅へ迎え
介護職員が、利用者を自宅まで迎えに行きます。足腰が不自由な場合は、車いすに座ったまま乗り降りできるリフト付きの車で対応して頂けます。
②健康チェック
デイサービスセンターについたら、看護師が脈拍や体温、血圧など測定し、体調を確認します。
③レクリエーション
高齢者が好みのプログラムを選んで参加できます。(囲碁将棋から手芸といったカルチャー色の強いところから運動機器メインのスポーツジムのようなところまで様々です。)
④食事
必要に応じて介護員がサポートします。(利用者の好みや体調に合わせたメニューを出すところから旬の食材を取り入れたグルメ色の強いところまで様々です。)
⑤その他
希望に応じて以下のサービスも受けられます。
・入浴
介護職員による介助も受けられます。(個別に入るところから集団で入るところまで様々)
・個別機能訓練
理学療法士などが、利用者に合わせた計画にそって機能訓練を行います。
・栄養改善
月に2回まで低栄養のお恐れがある場合に、管理栄養士が個別にケア計画を立てて栄養改善のサービスを行います。
・口腔機能向上
月に2回まで歯科衛生士や言語聴覚士などが歯磨きの指導や飲み込む機能を改善するための訓練を行います。
⑥帰宅
介護職員が自宅まで送り届けます。
<高齢者の自己負担費用目安>
1単位10円換算しています。
※サービス料金
要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
単独型 | 3~5時間未満 | 589円 | 648円 | 708円 | 768円 | 827円 |
5~7時間未満 | 904円 | 1,001円 | 1,097円 | 1,194円 | 1,291円 | |
7~9時間未満 | 1,030円 | 1,141円 | 1,253円 | 1,365円 | 1,477円 |
要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
併設型 | 3~5時間未満 | 533円 | 586円 | 639円 | 693円 | 746円 |
5~7時間未満 | 813円 | 899円 | 986円 | 1,072円 | 1,159円 | |
7~9時間未満 | 924円 | 1,024円 | 1,124円 | 1,224円 | 1,324円 |
※その他加算
加算 | 自己負担費用 |
入浴介助 | 50円/1日 |
個別機能訓練 | 27円/1日 |
栄養改善 | 150円/1回(月2回まで) |
口腔機能向上 | 150円/1回(月2回まで) |
若年性認知症 | 60円/1日 |
高齢者の地域密着サービス4.小規模多機能型居宅介護護の概要
介護サービスの種類のうち、地域密着サービス4.小規模多機能型居宅介護について解説させて頂きます。
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護 | ①介護老人福祉施設(特養) |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設 |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設 |
④訪問リハビリテーション | ※④小規模多機能型居宅介護 | 居宅介護支援 |
⑤居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護 | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護 | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護 |
<小規模多機能型居宅介護とは>
※概要
小規模多機能型居宅介護は、利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、高齢者の選択に応じて、施設への「通い」を中心として、短期間の「宿泊」や利用者の自宅への「訪問」を組合せ、家庭的な環境と地域住民との交流の下で日常生活上の支援や機能訓練を行います。施設には、介護職員、看護師、ケアマネジャーが所属し、利用する登録者は25名までとなっています。
※種類
通所介護
デイサービスと同じように、事業所に通い、レクレーション、健康チェック、食事、入浴などのケアを受けられます。1日あたりの定員は登録定員の1/2から15人以下となっています。
訪問介護
事業所の介護職員が自宅を訪問して、掃除・洗濯などの家事のサポートや食事・入浴の解除などを行います。
短期入所
一時的に事業所に宿泊します。1日あたりの定員は通所介護の1/3から9人以下となっています。
※特徴
①訪問介護、通所介護、短期入所の3つを提供
②定額で利用することが出来る(併用不可のサービス有り)
③登録した事業所のケアマネジャーがケアプランを作成
④要支援以上からの利用
※高齢者の併用できないサービス
以下のサービスは併用できません。
・訪問介護
・訪問入浴
・通所介護(デイサービス)
・通所リハビリテーション(デイケア)
・ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)
・夜間対応型訪問介護
・居宅介護支援(小規模多機能居宅介護のケアマネジャーを利用するため)
<高齢者の自己負担費用目安>
1単位10円換算しています。
※サービス料金
要介護度 | 自己負担費用 |
要支援1 | 4,469円/月 |
要支援2 | 7,995円/月 |
要介護1 | 11,430円/月 |
要介護2 | 16,325円/月 |
要介護3 | 23,286円/月 |
要介護4 | 25,597円/月 |
要介護5 | 28,120円/月 |
※その他加算
加算 | 自己負担費用 |
初期(登録30日内) | 30円/日 |
認知症(日常生活自立度Ⅰ※1) | 800円/月 |
認知症(日常生活自立度Ⅱ※1) | 500円/月 |
上記の他、日常生活費として、食費、宿泊費等が別途発生します。
※1参考:認知症高齢者の日常生活自立度
ランク | 判定基準 |
Ⅰ | 何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。 |
Ⅱ | 日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。 Ⅱa 家庭外で上記の状態が見られる。たびたび道に迷うとか、買物や事務、金銭管理などそれまでできたことにミスが目立つ等 Ⅱb 家庭内でも上記の状態が見られる。服薬管理ができない、電話の応対や訪問者との対応など一人で留守番ができない等 |
Ⅲ | 日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが見られ、介護を必要とする。 Ⅲa 日中を中心として上記の状態が見られる。着替え、食事、排便・排尿が上手にできない・時間がかかる。やたらに物を口に入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、大声・奇声を上げる、火の不始末、不潔行為、性的異常行為など Ⅲb 夜間を中心として上記の状態が見られる。症状、行動はⅢaに同じ。 |
Ⅳ | 高齢者が日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。症状、行動はⅢに同じ。 |
M | 著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。せん妄、妄想、興奮、自傷・他害等の精神症状や精神症状に起因する問題行動が継続する状態等。 |